- ルフィ「お前ら、どの党に比例入れたんだ？」
サウザンドサニー号の甲板。
日本の参議院選挙の結果を報じる新聞を眺めていた船長、モンキー・D・ルフィが、何の気なしに仲間たちに問いかけた。
その一言が、麦わらの一味に新たな嵐を巻き起こすことになるとは、まだ誰も知らなかった。
- ナミ「決まってるじゃない！私は日本維新の会よ！『身を切る改革』で財源を生み出して減税！経済を回すのよ！」
サンジ「ナミさん、違うぜ！困ってる人を今すぐ救うれいわ新選組だ！」
ゾロ「国防を考えりゃ自民党一択だろうが」
- それぞれの信念がぶつかり合い、いつものように騒がしく言い争いが始まる。
だが、その輪から少し離れた場所で、狙撃手のウソップが静かに腕を組んで仲間たちのやり取りを眺めていた。
その表情は、いつものお調子者とは違う、どこか達観したような、それでいて憂いを帯びたものだった。
- その様子に、考古学者のニコ・ロビンが気づいた。
ロビン「あなたはずいぶん静かね、ウソップ。どこか、思うところがある党でもあったのかしら？」
- ロビンの問いかけに、仲間たちが一斉にウソップに注目する。
ウソップはふぅ、と一つ息をつくと、ゆっくりと口を開いた。
- ウソップ「ああ、俺はな…お前らとは、ちょっと見てる場所が違うんだ。俺が投票したのは、参政党だ」
一味「「「さんせいとう…？」」」
- 聞き慣れない名前に、一味は首を傾げる。
ルフィ「それ、うめえのか？」
ナミが肘で小突いて黙らせた。
- これAIじゃなくてイッチが考えた文章らしいな
- サンジ、ブサヨやったんか
推しやめます - ウソップは、まるで教師が生徒に語りかけるような口調で続けた。
ウソップ「お前らは、目の前の金や、国防や、今ある制度のことしか見てない。
だが、もっと根本に、俺たちが蝕まれている大きな問題があるんだ。
それは『食』と『健康』、そして、俺たち日本人の『国柄』だ」
- その言葉に、最初に反応したのはコックのサンジだった。
サンジ「おいおい、なんだそりゃ。食と健康なら、俺がこの船で一番考えてる自負があるぜ。最高の栄養をレディたちと野郎どもに提供してるからな」
- サンジの言葉に、ウソップは待ってましたとばかりに反論する。
ウソップ「サンジ、お前は騙されてるんだ！お前が使ってるその食材…例えば、その小麦。あれは海外から来た、収穫量を増やすために除草剤を大量にかけられたものかもしれないんだぞ！日本の食は、海外のグローバル企業によって汚染されてるんだ！」
- サンジ「なんだと…？」
サンジの表情が険しくなる。
プロの料理人としてのプライドを真正面から否定されたも同然だった。
- ウソップ「スーパーに並んでる野菜もそうだ！海外じゃとっくに禁止されてるような農薬が、日本では野放しになってる！そして、加工品に入ってる大量の食品添加物！それが俺たちの体を内側から壊していくんだ！参政党は、そういうテレビや新聞が絶対に報ない『不都合な真実』を、俺たち国民に教えてくれる唯一の政党なんだ！」
- ウソップは熱を帯びて語る。
その目は、ある種の確信に満ち溢れていた。
- サンジ「いい加減にしろ、ウソップ！」
サンジがタバコを床に叩きつけて激昂した。
サンジ「てめェの言うことは、科学的根拠もねえデマばっかりじゃねえか！俺は自分の目で見て、舌で確かめて、安全でうめェ食材を選んでんだ！根拠のねえ陰謀論で、俺の料理と、この船の食を侮辱するんじゃねえぞ！」
- ウソップ「陰謀論じゃない！事実だ！お前こそ、大企業の流す『安全神話』を鵜呑みにしてるだけなんだ！連中は俺たちを病気にして、薬を売りつけて儲けようとしてるんだぞ！」
サンジ「なんだとコラァ！」
- 一触即発の二人。
その間に、船医のチョッパーがおずおずと割って入った。
チョッパー「ま、待てよ二人とも！喧嘩はよせよ！それにウソップ、薬があれば病気は治せるじゃないか！」
- その純粋な一言が、さらに事態を悪化させた。
ウソップは、諭すようにチョッパーの肩に手を置いた。
- ウソップ「チョッパー、お前もまだ気づいてないのか。そもそも、現代医療そのものが、人々を健康から遠ざけてるんだ。食を変えれば、そもそも病気になんてならない。薬は、根本的な解決じゃなく、症状を抑えるだけの対処療法に過ぎない。病気を治すんじゃなくて、製薬会社が儲けるための仕組みなんだよ」
- そこまで言った時だった。
それまでオロオロしていたチョッパーの表情が、スッと消えた。
クリクリとした大きな瞳が、温度のないガラス玉のようにウソップを捉える。
船医として、仲間たちの健康を誰よりも案じてきたトナカイの、普段からは想像もつかないほど静かで、冷たい声が響いた。
- チョッパー「ウソップ…お前、今なんて言ったんだ…？」
甲板の空気は、先ほどまでの熱い口論とは違う、氷のような緊張感に包まれる。
- チョッパー「医術を…俺が、ドクタークレハから受け継いだ誇りを…侮辱するのか…？」
ウソップは言葉に詰まり、サンジは険しい顔で二人を見つめる。
サニー号の新たな嵐は、まだ始まったばかりだった。
- チョッパーから放たれた、氷のように冷たい問い。
それは、ウソップの熱弁を打ち砕き、甲板の空気を凍てつかせるには十分だった。
船医としての誇りを傷つけられたチョッパーの瞳には、悲しみと怒りが渦巻いている。
- 自分の文章が叩かれるのが嫌で保険としてAIってつけるの情けなさすぎやろ
- ウソップ「ち、違うんだチョッパー！俺は別に、お前の医学を否定したいわけじゃ…」
慌てて弁解しようとするウソップ。
しかし、言葉は続かない。
彼自身、参政党の主張に心酔するあまり、知らず知らずのうちに仲間が命を懸けてきた分野まで否定してしまったことに気づき、顔が青ざめていく。
- サンジが吐き捨てるように言った。
サンジ「見ろ、ウソップ。てめェの言う『真実』とやらは、仲間を傷つけるだけじゃねえか」
ウソップ「でも、俺はみんなのためを思って…！」
- ウソップの悲痛な叫びが甲板に響く。
その時だった。
ロビン「…くだらない」
- 静かだが、凛とした声が響いた。
声の主は、マストの陰で腕を組み、一連の騒動を静観していたニコ・ロビンだった。
彼女はゆっくりと歩みを進めると、ウソップの前に立った。
ロビン「ウソップ。あなたが学んだという『真実』は、本当にあなた自身の目で見て、確かめたものなの？」
- お前が書けよ
AIとか誰が見るの？ - ロビンの冷静な問いに、ウソップはたじろぐ。
ウソップ「そ、それは…本や動画で、ちゃんと勉強したんだ！」
- ロビン「ええ、そうでしょうね」
ロビンは静かに頷いた。
ロビン「でも、情報は受け取るだけでは不十分よ。歴史がそうであるように、情報は誰かの意図によって簡単に捻じ曲げられる。大切なのは、その情報源が本当に信頼できるのか、別の視点はないのか、多角的に検証すること。あなたはそれをしたかしら？」
- 油断したねぇ
- ロビンの言葉は、まるで鋭いメスのように、ウソップの信念の核心を切り裂いていく。
ロビン「それに」
ロビンは続ける。
- ロビン「彼らが言う『日本の国柄』や『伝統』とは、一体何なのかしら。時代と共に文化は変わり、人々は多様な価値観を持つ。一つの理想を絶対的な『正解』として他者に押し付けることは、かつて世界政府がオハラにしたことと、本質的には変わらないのじゃないかしら」
- オハラの名が出た瞬間、ロビンの瞳に宿る深い影に、一味は息を呑んだ。
それは、あらゆる思想の押し付けがもたらす悲劇を、その身をもって知る者の言葉だった。
- ウソップは唇を噛みしめ、俯いた。
自分が信じた「正義」が、いかに偏狭で、危険なものであったかを突きつけられた気がした。
凍りついた空気を破ったのは、船長ルフィの屈託のない声だった。
- ルフィ「よくわかんねえけど、ウソップはみんなのこと考えてたんだろ？」
ルフィはウソップの隣に立つと、ニカッと笑った。
ルフィ「なんか、難しいこと言ってっけどよ。ウソップは、俺たちが病気になったりしねえようにって、色々調べて教えてくれようとしたんだろ？チョッパーもサンジも、いつも俺たちのために医者やって、メシ作ってくれてる。みんな、俺たちのためにやってくれてるってことじゃねえか！」
- ウソップ「…ルフィ」
ルフィ「やり方は違えかもしれねえけど、みんなが仲間を大事に思ってるのは同じだ！だったらそれでいいじゃねえか！な？」
ルフィの単純明快な言葉が、複雑に絡み合った仲間たちの心を、いとも簡単に解きほぐしていく。
- そうだ。
始まりは、仲間を想う気持ちだったはずだ。
ウソップは、チョッパーに向き直り、深く頭を下げた。
- ウソップ「チョッパー、悪かった…。俺、熱くなりすぎて、お前の大事なものを踏みにじるようなことを言っちまった。本当に、すまない」
チョッパーは、まだ少し目に涙を浮かべながらも、ふるふると首を横に振った。
- チョッパー「おれの方こそ、ごめん、ウソップ…。おれ、ウソップがみんなの健康を心配してくれてたの、嬉しかったんだぞ！ありがとうな！」
サンジも、ふぅ、と長い煙を吐き出して言った。
サンジ「…まあ、俺も言い過ぎた。食の安全について、色んな考え方があるのは事実だ。これからは、てめェの言うことも、少しは聞いてやるよ。ただし、俺の料理に文句つけたら、ぶっ飛ばす」
- AIポン出しの小説はまだまだやな
似たようなスレ何個か見たけど全部つまらんわ - いつもの口調に戻ったサンジに、ウソップも力強く頷いた。
ウソップ「おう！」
船に、いつもの和やかな空気が戻る。
ゾロ「やっと終わったか」
ナミ「まったく、男ってすぐ熱くなるんだから」
- ルフィは満足そうに宣言した。
ルフィ「よし！仲直りだな！サンジー！メシだ！今日はなんでもいいから、うめェもん食わせろ！」
サンジ「へいへい、キャプテン！今日は特別に、みんなの好きなもん全部乗せのスーパーディナーだ！」
- 政治や思想は違えども、互いを想い、尊重し合う心があれば乗り越えられる。
多種多様な価値観がぶつかり合う、まるで世界の縮図のようなこの船で、彼らはまた一つ、大切なことを学んだ。
- それぞれの信念を胸に抱きながらも、麦わらの一味を乗せたサウザンドサニー号は、一つの大きな家族として、今日も偉大なる航路（グランドライン）の海を、笑い声と共に進んでいくのだった。
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